こんにちは。
前回に引き続き、観光者として大好きな岩手県について書こうと思います。
今回は、花巻の宮沢賢治記念館についてです。
突然ですが、私は宮澤賢治が大好きです。
一番好きな作品は『銀河鉄道の夜』。
列車で銀河を渡っている時の描写がとっても綺麗で幻想的で、なんでこんなに美しく独創的な文章を書くことが出来るんだろうと思います。
『銀河鉄道の夜』をモチーフにした色々な映像作品も出ていて、幼少期からそれらを見ている影響もあるとは思いますが・・・、物語を思い出すだけで頭の中に銀河のイメージが広がる、そんな文章を書けるってすごいなぁっと思います。
賢治好きとして、以前から一度は行ってみたいと思っていた花巻を訪れました。
実際に訪れて知ることで、賢治のイメージが繊細な人から、めっちゃパワフルな人というイメージに変わりました。
7〜8年前のことなので、今と変わっている所もあるかもしれませんが、書いていきます。
花巻駅に着き、まず訪れたのは観光案内所。
地図を見ながらとても親切に紹介していただいた。
やはり、まずは「宮沢賢治記念館」に行ってみようと思い行くことにした。
駅からバスで向かった。
バスを降り、階段を登って記念館へ。
階段・・・、なんか結構登るよという説明はあったと思うが、結構、いや、かなり登った💦
後戻りするにも大変だから、小さいお子さんとかは他のルートから行ったほうが良さそう・・・。
階段を頑張って登って行った記念館。
記念館の感想は、一言「すんばらしかった!」です。
まず情報量に感動!
賢治がどんな事を考えていたかとか、何をしていたのかとか、たくさんの資料をもとに知ることが出来る。
色々なテーマに分けて説明されているので、それも分かりやすくてよかった。
長い時間じっくり見ることも出来るし、視覚的に賢治の世界観に溢れた展示になっているので、さらりと見て帰るのにも満足できる場所だと思う。
展示で一番心に残ったのは、確か入ってすぐの所にある年表に、歴史とか科学とか、世界の成り立ちや流れを把握することが大切みたいなこと感じの賢治の言葉が書いてあったこと。
それにまずグッと心を掴まれた。
(心に残ったのに、正確に覚えてないという情けなさ・・・💦)
私は単純な人間なので、その文章を読んだだけで勉強しないと!っと、自分を奮起させた。
(実践出来ているかは、また別として・・・💦💦)
また、その文章があったので、多岐に渡る展示の数々を、より興味を持って見れた気がする。
一番びっくりしたのは、賢治がチェロを東京で教わったとの説明があったこと。
「そこかよ!」っと言われそうだけど、ものすごく衝撃的だった。
東京にチェロを持って行く行動力にまずびっくりだし、よく考えたら楽器の中からチェロを選んだのも、なんだかすごくオシャレというか、ハイカラだし・・・、興味を持ったことに本当に一途な人だったんだなぁと思った。
色々な鉱石が展示されている場では、作品に出てくる石を実際に見ることができた。その石の美しさに惚れ惚れしたと同時に、賢治が少年期から熱心に研究していた様子を知ることが出来て、微笑ましかった。
館内にはミュージアムショップもあった。
そこで展示の中でも紹介されていた『宮沢賢治 農民芸術概論網要』という薄い冊子を購入した。
この文章が本当に熱くて、良い意味で衝撃的で、賢治のイメージが激変した。
まだ未読で気になる方がいらっしゃったら、おすすめです(※1)。
記念館に行き、購入した本を読み、改めて出てきた感想は、「賢治さんって、めっちゃアクティブだし、熱くてカッコいいな〜。しかもオシャレでハイカラな人だったんだ!」というもの。
今となってはあの有名な写真である、畑をうつむき加減に歩く姿も、めちゃめちゃオシャレな人の写真に見えてくる。
こんなにパワフルな人だとは思わなかった。
また、石とか、子供の時に好きで夢中になった時の知識が、あのたくさんの物語を作る土台になっているのだから、小さい頃好きだったこととか本当に大切にしていかないといけないなと、今改めて思う。
宮沢賢治記念館、行って本当によかったです。
最後に行ってから結構時間が経っているので、新たな発見が出来そうだし、また近いうちに行こう!
前回行って一番心に残った、年表ところの言葉・・・あ〜、、、正確になんて書いてあったのか気になる・・・それも確かめたいです💦
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※1「青空文庫」さんのサイトでも読めます。リンクを貼っておきます。
◾️この記事を作成するにあたって、以下サイトを参考にさせていただきました。
山猫軒 公式ホームページ