⚠️本の内容に触れています。
ご注意ください。
水野敬也さん著『夢をかなえるゾウ0』を少し前に読んだ。
読み終わった後も、ずっと心にこの本が残っている。
今回はその感想を書いていきたいと思う。
この本は、まさに「笑いあり、涙あり」で、どんどん読める。
面白く夢中になって読ませながらも、
勉強になる要素がたくさんあって、
心から「読んでよかった」と思える一冊だった。
改めて解説する必要もないかもしれないが、
『夢をかなえるゾウ』はシリーズになっていて、今回は5冊目だ。
1.2.3.4と続いて、今回は0。
なぜ「0」かというと、今回は主人公が、かなえたい「夢」を持っていないから。
まず0の状態から、夢を見つけるというのが今回のテーマだ。
(私もやりたい事を探している最中なので、ここでまずドンビシャだった。)
この物語は、主に3人の登場人物が出てくる。
まず主人公は、夢を持っていない会社員。
上司のパワハラに悩んでいる。
今の状況を変えたいと思っているけど、なかなか行動に移せない。
もう一人重要な登場人物が、
主人公に寄り添う「ガネーシャ」と言う神様だ。
各シリーズの表紙の絵になっている。
この神様、ガネーシャさんが・・・、本当にもうもうマジで最高なのだ。
(こういう時は、「ガネーシャ」と呼び捨てで書くのだろうけど、
好きすぎて、あえて「さん」を付けたい。)
ものすごく愛のある神様なんだけど、一方でとても子供っぽい所がある。
そのギャップがまず最高!
あとは、食べること特にあんみつが大好きな、ぽっちゃり体型。
そして関西弁というところも、さらに身近に感じられて最高!!
最初は、なんか面白い神様だなってくらいに思っていたけど、
読み進めるにつれて、このガネーシャさんの事がどんどん好きになる。
憎めないギリギリの所を責めてくるというか・・・。
完璧じゃないのに、尊敬できる神様、
大好きな存在になるから不思議だ。
そして、もう一人の登場人物「バク」。
本の表紙で、ガネーシャさんの手に乗っている小さな動物。
バクは、最初主人公に対してめちゃめちゃ感じが悪い。
ただ、読み進めるにつれて、実は優しくて愛がある事が分かる。
主人公と同じように、私もだんだんバクの事を理解して、
どんどん好きになっていった。
読んで印象的だった事が二つある。
まずは、主人公の成長。
この本は、主人公の姿に自分を投影させながら読み進める事ができる。
その為、パワハラ上司とのやり取りは、
私自身も傷つけられ、苦しくなった。
その主人公が、色々な出会いや挑戦によって変化していく姿に、
読者である私自身も救われた気がした。
もう一つは、ガネーシャさん自身が、
生い立ちから自分を見つめ向き合っていく所。
周りを巻き込んで繰り広げられるその過程、
特に後半の描写ったら、もうもう、たまらない・・・
(語彙力なさすぎ・・・💦)。
本当に素晴らしかった。
この辺りはネタバレになってしまうので、
とにかく読んでくださいとしか言えないのがもどかしい・・・。
この本を読む前と後では、私自身は確実に変わったと言える。
まず心の中にガネーシャさんという存在を持てたこと。
そのガネーシャさんは、時に私を励ましたり、
笑わせたりしてくれたりする。
その存在は、人生を豊かにしてくれたと思う。
本の表紙のガネーシャさんをみたり、
頭に思い浮かべるだけで、勇気づけられる
そんな存在って、なかなかいない。
(もしかして「推し」って、こういう存在のことを言うのかな・・・)
ガネーシャさんに出会えて本当に良かった。
実は、このシリーズを読んだのは、
今回の『夢をかなえるゾウ0』が出てから。
『夢をかなえるゾウ1』が出た当初はすごく話題になっていて、
書店の売り上げランキングに毎回登場していたけれど、
自己啓発本でこんなに人気があるのはすごいなぁくらいで、
読もうという発想がなかった。
まさか、内容が小説になっていて、
こんなに楽しく読み進められるなんて思わなかった。
当時の自分に戻れるなら、「今すぐに読んだ方が良いよ!」と伝えたい。
0をきっかけに、シリーズ全てを読んだ。
どれも素晴らしかったけど、私は1と、4が好きでした。
このあたりは、また機会があったら書いてみたいと思う。
シリーズを通してガネーシャさんを見ていると、
私も、もっと自分をさらけ出して周りと接しても良いのかもしれない、
その上で、自分を受け入れてくれる人を大切にしけば良いのかな、
そういう気持ちになる。
ただ、ただ単にワガママを言うだけでダメで・・・、
そのバランスがとても難しい・・・。
ガネーシャさんの描き方は、その辺りのバランス絶妙だと思う。
『夢をかなえるゾウ0』最高です!
マジで絶対におすすめです!
好き嫌いはあるかもだけど・・・。
私は、読んで本当によかったと思っています。
書いていたら、もう一回読み返したくなった。
今日からまた読もう。